新しい時代との調和
生産活動を行う際、絶対に必要なものは、資本・労働・資源の3要素です。
これらは生産の3要素といわれますが、このうちどれか一つを欠いても、生産活動はできないでしょう。
日本の産業構造は擬制の自前主義です。
これは、日本が国内に自己調達できる資源を決定的に欠いているためでありますが、これに対してアメリカは、現在、仮にバランスを崩しているにしても、生産の3要素を国内で自己充足できる国家なのです。
・・・その意味でアメリカは、真の自前主義経済が可能な国なのです。
その点、日本の経済は3つの柱すなわち、資本・労働・資源のうち、資源という柱が一本、決定的に欠ける砂上の楼閣であるといっても過言でないでしょう。
日本・日本人が、現状認識として頭のなかにしっかりたたきこんでおかねばならない第一の点は、このことです。
そして、この砂上の楼閣が可能であったのは、世界の自由貿易体制の恩恵があったからで、そして日本がそれを十ニ分に享受し、それが許されてきたのは、日本がキャッチ・アップの過程にあったからです。
・・・しかし、世界一の債権国になったいまの日本には、それだけでは許されないのです。