わたしとドイツ 2
単純に「自由経済」と訳したほうがいいと思います。
これはマーケットにゆだねる自由経済をやれ、統制はよくない、ナチ時代の統制はだめだ、というところから出発しているのであり、要するに自由だということです。
資本の自由、貿易の自由ということを意味し、戦後まもない時期から実行されて、今日まで綿々と受けつがれてきたが、これは西ドイツの産業を強くする結果をもたらしたといえます。
ドイツ人の、ナチの統制を身にしみてよくないと考えていることのあらわれが、市場経済の考え方には反映されています。
彼らにはナチの否定が現在も発想の原点に明確に存在しており、必ずしも戦争を否定していない日本との違いを生んでいるのではないでしょうか。
日本人は集まると軍歌を歌いますが、ドイツ人は軍歌は絶対歌いません。
彼らには戦争中のナチ、ヒットラーと自分は関係ない、というアリバイを出さないと戦後は歩けないという考えが強くありますが・・・
日本には、おれは中国の○○でどうしていたとか、インドネシアの××でどうしていたとかいった具合に、戦争時代をむしろなつかしがって、おれはそこにいたということで自分のアイデンティティを主張する人びとがいます。
・・・こうした風土があるので、統制経済との決別が弱いのです。