わたしとドイツ 3
日本人の中には、何となく戦争中を引っ張って戦後を歩いている人がおり、ドイツ人と比べると、日本人には戦争に対する反省に乏しいということがいえるのではないでしょうか。
日本と違って、戦後の西ドイツが非常に力を入れてきたのは、住宅と年金です。
いちばんのポイントは、年金生活者の問題にあらわれています。
西ドイツには、インフレーションに対する根強いアレルギーがあります。
彼らは2つの世界大戦の両方に負けて、おそるべきインフレを経験しているのです。
リュックいっぱいに札束を入れて買い出しに行き、ジャガイモにかえたという苦い経験があるから、インフレだけは困るぞ、という主張は徹底しています。
年金問題も、問題の端緒もそこにあるといえます。
そこで、歴代の政府は物価の安定に最大限の配慮をしてきたのです。